INTERVIEW
INTERVIEW
中央院
歯科技工士 正社員
H.Mさん 2024年4月入職
技工士のイメージを変えていく。 「過酷」じゃなく「健やか」に働ける未来へ。
取引先だった医院が、今は自分の職場。
ご縁で繋がった、次のステージ。
前職ではインプラントメーカーに勤務しており、サージカルガイドの設計を担当していました。その際、取引先のひとつとしてパール歯科さんと関わりがありました。それ以前はアナログ技工士として現場経験も積んでおり、技工士としてのキャリアを築いてきました。
転職を考え始めたタイミングでパール歯科にご相談したところ、「総本院を立ち上げるにあたり技工士が必要になる」とのお話をいただき、ご縁があって入職することになりました。

設計して終わりじゃない。
その先の“診療”まで関われる、チームの一員に。
現在は、主にサージカルガイドの設計を担当しています。その他にも、リテイナーの製作やアライナー関連の業務を一部行っており、全体としてはデジタル技工が中心です。アナログ的な技工業務はほとんどなく、リテイナーの整形作業を行う程度です。
仕事をするうえでは、納期を守ることやミスを防ぐことなど、まずは基本的な部分をしっかりとクリアすることを大切にしています。特別なことではないんですが、それが技工士としての土台であり、信頼を築く上でも欠かせないポイントだと考えています。
もともとデジタル技工に興味があり、しっかり学びたいという思いがありました。
しかし、従来の技工所では、アナログとデジタルの業務を両立させるのが難しい環境がほとんど。それから、ちょうど転職を検討していた時期に、インプラントメーカーの募集をご紹介いただいたことがきっかけで、完全にパソコン設計のみの業務に飛び込むことになりました。それが、私が本格的にデジタル技工へと移行する転機だったんです。
今後は、補綴分野もより充実させていく予定です。補綴には削合などのアナログな工程も含まれますが、それらも含めて幅広く対応できるように整備を進めており、現在は総本院立ち上げに向けた機材の選定や導入に関する検討も行っています。
“生活のため”だった仕事が、
気づけば“やればやるほど面白い”に変わっていた。
正直なところ、何か特別な目標に向かって頑張っているわけではなく、生活のために働いているというのが本音です。
ただ、技工士という仕事は、勉強すればするほど確実に形として成果が表れる職業だと感じており、そこに面白さを感じています。何もしなければ現状維持のままですが、努力をすればした分だけスキルとして積み上がり、付加価値として返ってくる。その実感が、今の自分にとってのやりがいにつながっていると思います。
もちろん、最上級のものを目指すにはまだまだ勉強が必要だと感じていますが、「今できることを一つひとつ学んでいく」ことは嫌いではありません。今後はCAD/CAMなど新しい技術にも関わっていく予定なので、さらに知識を深めていきたいと考えています。
また、これまで中途で何度か転職を経験し、技工所だけでなく企業にも所属したことで、幅広い仕事に携わってきました。例えば前職ではインプラントメーカーでサージカルガイドの設計業務を担当し、企業ならではの組織体制や業務フローも学ぶことができました。
こうした多様な環境での経験を通じて、一つのやり方にとらわれず、柔軟な視点で物事を捉えられるようになったことは、自分にとって大きな成長だったと感じています。それは技工士という専門職に限らず、社会人としても貴重な財産になっていると思います。

はじめは正解かどうかばかり考えていた。
今は、進みながら決めればいいと思える。
正直、「辞めようかな」と思ったことはあります。
院内技工所での勤務は初めてで、これまで男性中心の職場にいた自分にとって、女性が多く在籍する環境や、仕事が明確に与えられない状況には戸惑いが大きくありました。
以前の職場では「これをやって」と具体的に任されるスタイルが基本でしたが、こちらでは技工所自体が新しく立ち上がったばかりで、作業環境も整っておらず、何から手をつけていいのかわからない状態だったんです。
さらに、東京からまったく土地勘も人脈もない熊本に移住してきたこともあり、相談できる相手もいませんでした。「自分はここで何をすればいいんだろう」「この選択は失敗だったのかもしれない」と思い詰めたこともあります。
それでも、両親と話をして「もう少しだけ頑張ってみよう」と思い直しました。
新しいことに挑戦すること自体はもともと好きなタイプだったので、設備や業務体制が少しずつ整ってきた今では、自分の役割も見え始め、前向きに仕事に取り組めるようになってきています。
将来的には独立も視野に入れていて、「会社に頼りすぎず、自分の力でもやっていけるようにしておきたい」という想いがあります。会社に感謝しつつも、自分にとってもきちんと得られるものを得ながら働く。その姿勢はこれからも大切にしていきたいと思っています。辞める前提で働いているわけではありませんが、「もしもの時にも困らないように」という意識で日々勉強と経験を重ねています。
なお、技工士になる前は建築系の学校に通い、卒業後は建築関連の会社に就職していました。
ただ、当時は業界全体が不安定で、勤務していた会社も倒産してしまい、「これからどうしようか」と考える中で歯科技工士の道に進むことを決めました。24〜25歳の頃、中途で技工士学校に入学したのがこの仕事を始めたきっかけです。
技工士の仕事は決して楽ではないため、いつ辞めることになるかもしれないという覚悟もありました。だからこそ、技工業務だけでなく、集配や営業、事務、パソコン業務、生産管理など、社内でできることは何でも経験してきました。
一つのことを突き詰めて極めるのも素晴らしいと思いますが、自分は「浅く広く」タイプで、視野を広く持ち、多様なスキルを身につけておくことで、自分の可能性を広げたいと思っています。
追われる働き方から、整う働き方へ。
ここで、ようやく自分の時間を持てるようになった。
一番大きな魅力は、「熊本に来るきっかけをもらえたこと」です。もともと東京に住んでおり、熊本には縁もゆかりもありませんでした。自分ひとりでは絶対に来ることはなかったと思いますが、この職場があったからこそ移住を決断でき、実際に働く中で院内の仕組みや働き方についても学ぶことができました。
また、年齢的に転職が難しくなるタイミングだったこともあり、雇っていただけたこと自体にもとても感謝しています。以前の職場では、仕事中心の生活で休みの日も作業をしているような毎日でしたが、今の職場ではある程度「仕事のない時間」があることで、外に出かけたり、人と関わるきっかけが増えたことも、自分にとって良い変化です。職場の方々も気を使って誘ってくださるので、そうした人間関係にも助けられています。
性格的には、何かしていないと落ち着かないタイプなので、安心して働ける今の環境はとても心地よく感じています。自由な立場だからこそ、自分でバランスを取りながら働けている点も、今の職場の魅力だと思います。
以前の技工所では、「仕事が来たらひたすら数をこなす」という働き方が当たり前で、終わりが見えず、仕事量も常に多くて、時間に追われる毎日でした。それに対して、熊本パール総合歯科では仕事量がある程度限られており、残業しようと思えばできる環境ではありますが、基本的には定時で帰れるという働き方が確立されています。
これは自分にとって新鮮な経験であり、「こういうスタイルもありだな」と感じさせられました。特に、決まった時間に帰れるというのは、これまでの仕事環境では経験したことがなかったので、非常にありがたいですね。

未来の技工士が、希望を持てる業界にしたい。
そのために、今できることから変えていく。
正直、「自慢」と言ってよいのかはわかりませんが、この医院に来てから「技工士の働き方」について深く考えるようになりました。
以前は、仕事があればあるほど夜遅くまで作業するのが当たり前で、やった分だけ収入にはなるものの、その分時間も体力も消耗する日々でした。企業に勤めていたときは就業時間が明確に区切られていて、「終わったら帰る」というスタイルが成り立っていましたが、技工士という職種ではそうもいきません。こなしてもこなしても終わりが見えない、まさに“いたちごっこ”のような状況でした。
さらに、技工士の仕事は手間も時間もかかるのに、保険制度の影響で単価がある程度決められており、自分なりのこだわりや技術が報われにくいと感じる場面も多々あります。そうした環境がなかなか改善されないことにもどかしさを感じていました。
そんな中、この医院ではデジタル化が進んでおり、業務の効率化が図られています。今後は、リモートで技工業務の一部を担えるような仕組みも視野に入れられることで、特に家庭や育児などで時間に制約がある方でも、無理なく働ける環境が整っていくのではないかと期待しています。
「技工士=つらい・拘束される」といったイメージを少しずつでも変えていけるように、自分自身も日々の業務の中で工夫を重ね、より柔軟で多様な働き方を実現できるよう努めていきたいと考えています。
会わずとも伝わる存在感。総院長は、そんな人です。
私にとって院長は、いわゆる「上司」という感覚とは少し異なります。
現在、技工士として院内業務に深く関わっているわけではなく、直接やり取りをする場面は限られています。自分が担当するのは主にサージカルガイドの設計などで、実際に自分が作ったものをセットで確認することもほとんどありませんし、患者さんの反応を直接見ることもないため、現場での密なやり取りはほとんどありません。
その一方で、総院長については、客観的に見て非常に尊敬しています。一人で5つの院を立ち上げたという事実だけでも、経営者としての手腕の高さがうかがえます。
日々の積み重ねが、きっと未来をつくっていく。
お仕事では、今のままの働き方で十分だと感じていて、これまで培ってきたスキルを活かしながら、丁寧に仕事を続けていきたいと思っています。私はあまり器用なタイプではないので、今の環境でしっかりと腰を据えて取り組んでいくスタイルが、自分には合っていると感じています。
プライベートでは、これから結婚という人生の大きな節目にもチャレンジしていきたいと考えています。
器用じゃなくていい。
続けられることが、一番の才能。
この医院で働くのに合うのは、細かいことをあまり気にせず、人間関係に過度に敏感にならない、ある意味“鈍感力”のある方だと思います。
特に女性の多い職場では、どうしてもグループができたり、ちょっとした人間関係の距離感が気になることもあるので、そういった環境に過度に反応せず、自分のペースで割り切って仕事ができる方が向いています。真面目すぎる人や、すべてを一生懸命受け止めすぎてしまう人は、時に苦しくなってしまうかもしれません。
また、技術的な器用さよりも「継続してくれること」や「丁寧に仕事ができること」を重視しています。
実際、私は不器用なタイプですが、続けることで自然と形にはなると感じていますし、そういう姿勢を大切にしたいです。仕事の量も技工所ほどではないので、焦らず丁寧に取り組む姿勢があれば、十分活躍できます。
さらに、人の意見に耳を傾け、柔軟に対応できる方もこの職場には合っていると思います。特にデジタル技術に強い方や、新しいことを前向きに学ぼうとする姿勢がある方は、今後の院内ラボの発展にも貢献できるはずです。
男女問わず働ける環境ですが、比較的女性の方がこの職場にはフィットしやすいかもしれません。特にふわっとした性格の方や、環境にうまく順応できる柔軟さのある方が活躍しやすいと感じています。将来的に独立を考える方にとっても、ここでの経験は土台になると思いますし、安定して働きたい方にも良い環境だと思います。